【人材育成 for DX】開催レポート #5「“DXド真ん中!” CTCが推進する、DXを導く人材の育成とは?」

ゲスト:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 エキスパートエンジニア 荻野 圭介氏

自主的に挑戦したい人に機会を提供

荻野

 続いて、ポイント②「挑戦を手助けする育成」です。

 DXサービスは「サービスのSTEPを積み重ね、最先端の技術とサービス力を持つことで高い競争性」を持つものになります。しかし「E資格レベル5人」「人流解析技術習得が目標」といった「○○の技術を持つ人・人数」を目標にしてしまうと、技術を持っているだけで満足してしまい習得技術が限定的にとどまってしまいます。最新の技術が次々と発表される中、活用できる場所を作らなければ習得技術の陳腐化も起きてしまいます。

 私たちは、前述のSTEP1の自己学習実施者から開始し、徐々に高い知識習得を希望する人材を募集。E資格取得者向けに、STEP4でAI関連サービス開発実演の場をつくることで、挑戦へのモチベーションを手助けする育成をしています。

荻野

 この開発実演は、2020~2021年2年間で、「AI物体検知による在庫管理システム」「姿勢推定システム」「品質測定システム」など12のサービスを開発しました。さらに、エンジニアではなくG検定を取得した営業担当者が中心にコンペにチャレンジもしました。

 できることがどんどん増えていった先に、サービス開発やお客様への提案など実際のビジネスの場での実現へとつながっていくということです。

チャレンジする精神を貫く

荻野

 最後に、最大のポイントである③「新しい試みへのチャレンジ」です。これは、育成を推進する皆さんにこそチャレンジが必要だということです。

 組織として「どういうDXを推進するか、どのようにAI活用を行っていくか」が決まってから育成をしていくのでは遅いです。私たちの「AI人材育成ワーキンググループ」の立ち上げ経緯でもお話したように、育成組織は指示待ちではできません。「このままではまずい」と思った有志たちで提言を行っていくことが最初の取り掛かりのためには必要です。

 また、社内の同調を得るために社内説明を行うことが重要ですが「やろうとしていることの全体的(総論)には賛成だけど、やり方や時期(各論)についてはわからない」という方はどの組織にもいます。

 しかし、こういった意見に押し負けて議論を止めてしまうと、もちろん推進も止まってしまいます。仲間になる方々や応援してもらう先輩を見つけて、新しいことにチャレンジする精神を貫くのが重要なポイントです。

荻野

 我々のDX人材育成には、スキルアップAI株式会社さんとAMBL株式会社さんにご協力をいただきました。現在、G検定の取得者は250人、E資格講座も約70人が受講している状況です。2022年度の目標は、上位STEP人材を増やすべく、G検定取得レベル人材の底上げです。お客様のところでDXを実現できる人材をつくっていくことが最終目標なので、絶対数を増やし底上げをしていくが我々の急務です。

 また、STEP6.0としてシステムアーキテクトやビジネスアーキテクトも育成し、後進育成や社外活動をリードできるレベルの人材の育成も推進していきます。

※次ページより、質疑応答の模様をレポートします。