【人材育成 for DX】開催レポート #5「“DXド真ん中!” CTCが推進する、DXを導く人材の育成とは?」

ゲスト:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 エキスパートエンジニア 荻野 圭介氏

座談会・質疑応答

 プレゼンテーション終了後、モデレーターの岡田と座談をしながら、参加者からの質問にお答えいただきました。個別の質問とともに、参加者から特に気になるテーマを投票していただくスタイルで進行します。参加者の方の関心が高いのは、「③新しい試みへのチャレンジ」の項目のようです。

――CTCさんの中でDXの定義を行った結果、「学ぶにはまずAIからだ」ということでした。この定義はどのように行ったのでしょうか。

荻野

 私たちが定義しているDXの構成要素は、データの利用、データを集めるエンジニアリング、そしてそれを構成する土台となるネットワークの3つです。この3つとも並行で行っていますが、中でも育てるのが非常に難しいのがAIであることに注目して、AIを中心にした人材育成を立ち上げました。

――STEP7まであるのはCTCさんがSIerという立場であるためかと思いますが、人材育成には営業の方も含まれていました。部隊全部で取り組むことを目指されたんですね。

荻野

 そうですね。特に営業の方には、プランナーやG検定に積極的に挑戦をしてもらえるように後押しをしています。応用教育のSTEP4では、営業担当者でコンペに参加したり、ものづくりのチームに企画担当として営業の方が入っていたりと、チャレンジする意欲が高い人は多いです。STEP4は自由に制限なく考えてもらうことが重要なので、課題発見の場としても幅広い人材に参加してもらうことが大事だと考えています。

――これまではデジタル技術の教育が中心でしたが、トランスフォーメーションについてはどのように取り組まれていますか。

荻野

 この3年間はデジタル技術の育成が中心でした。今年は、ビジネスアーキテクトの育成やAWSさんとデザイン思考の育成を進めようと思っています。STEPの中の横の幅を広げていく、特にトランスフォーメーションに対して意識的に育成プログラムを作っていくのが今年の課題です。

――お客様のDXのオーダーに応える人材をどのように育てていくか。これは非常に難しい問題ですし社内で議論もあったのではないでしょうか。STEPなどはどのように決めていったのでしょうか。

荻野

 「先進的にお客様をリードできるような人材をつくっていく」という育成像としてのゴールが最初にありました。それには、技術面とビジネス面の両面が必要だと考え、STEPを考えていったという経緯です。

 お客様においても自社においても、「DXはここまでやればゴール」というものが全く定まっていないので、それを考えられる人材をつくる。そのための手段としてチャレンジをさせていくような育成を行っているということです。

――人材育成のパートナー2社はどのように選択されましたか?

荻野

 E資格の講座を4社から提案を受けたのですが、私が全て参加して、どれが一番良い講座か体感して決めました。きちんと自分が知らないと何百人の人には提供できないと思うので、実際に担当者と話してみたり実際に参加してみたりすることは重要だと思います。

 決め手になったのは、クリアするための条件や試験や勉強の難易度が高いことです。卒業が簡単で内容がライトなものではなく、我々はエンジニアの会社なので、勉強になるような内容か否かの観点で判断しました。

――人材育成を通じてCTCさんが向かう先について、最後に一言お願いします。

荻野

 我々の会社は、お客様から「こういうことをやってくれ」と言われたことを実現するのが従来の仕事のやり方でした。しかし、DX人材を育成することで、お客様が言ったことに加えて「このような新しいことも実現できます」と提案できるようになっていくと考えています。そういった人材を皆様のところにつくること、そして自社の中でもDXに取り組んでいけることが、我々の人材育成の最終ゴールですね。


 オンラインセミナー「人材育成 for DX」は今後もさまざまな企業の実践者をお招きし、月に一回のペースで継続して皆様にデジタル人材育成の事例をご紹介してまいります。