【人材育成 for DX】開催レポート #6「ベネッセが進めるデジタル人材育成戦略 ~Udemyの有効活用法教えます!~」

ゲスト:株式会社ベネッセコーポレーション 北村 洋子氏、古島 和弥氏

座談会・質疑応答

 プレゼンテーション終了後、モデレーターの岡田と座談をしながら、参加者からの質問にお答えいただきました。個別の質問とともに、参加者から特に気になるテーマを投票していただくスタイルで進行しました。

 

――まず、人材育成を始めるにあたり「DX人財7職種」を定義されたというのは、今まで聞いたことがない入り方でした。これはどのように決めていったのですか。

北村

 ここ最近のDXと言われる前からベネッセでは、教育サービスのデジタル提供について「どうやったら担い手としてレベルアップできるのか」と議論してきました。スキル定義やその可視化についても昔から模索してきたところでもあり、「まずは物差しが必要」というのが実感値としてありました。

 職種別にしたのは、ベネッセコーポレーションは別会社かというぐらい様々な事業部と仕事内容があるので、社員としても「感覚的に一種類では絶対にない」と思っていました。

――参加者からは「内製と外注の比率はどれぐらいですか」という質問も寄せられていますが、いかがですか。

北村

 一般的に共通している基礎知識など、一部は研修会社さんに委託させていただいています。ベネッセ特有の実践の話と、基礎的に必要な話は切り分けて、外部にお願いしやすいところは外部の力を借りながら、どちらも混ぜこぜでやるのがポイントですね。

――全社員必要なレベルとは、どのように定義しているのですか。

北村

 世の中の一般的なアセスメントに照らし合わせて「何レベルです」とやっても意味がありません。「ベネッセでサービス開発をするには」「ベネッセでデジタル企画をするには」と、アセスメントもオリジナルでカスタムしています。基礎レベルがテストによって違うということが起きないように、よりどころになるレベルの幹を作ることが大事ですね。

――人材育成の進捗状況や成果についてはいかがですか。

北村

 Udemy Businessのアカウントは全社員に付与し、多くの社員が取り組んでいます。しかし、実際問題、「すごくやっている人」もいれば「少しだけの人」ももちろんいます。なかなか取り組めていない社員の話を聞くと、やはり現業に追われて時間がない。

 そこで「休暇として休んで取り組みましょう」とリスキル休暇の施策につながっていきました。そういった後ろ盾も必要ですよね。

――「Udemyをどうすればもっと進められるのか」というご相談も寄せられると思いますがいかがですか。

古島

 ここは、何も問題なく進む会社は正直ほとんどないので、工夫されている企業様が多いですね。「好きにどうぞ」と投げかけるのか、「まずはこれから」とおすすめを提示するのか2パターンあります。

 例えば、既存の研修制度と組み合わせ、新人研修の中で「事前課題としてこのUdemyのこの講座を見て来てください」と呼びかけるなど、ある程度「まずはこれから」とご案内いただいた方が、最終的に学習される率が高くなる傾向があります。

――Udemyの人気講座はどのような内容ですか。

古島

 Udemy社とも連携し、定期的にテクノロジースキルとパワースキル(ソフトスキル)の世界の最新の学習トレンドを発表しています。

 2022年5月に発表した調査では、日本で急増しているのはコーチングです(前四半期と比較して830%増加)。リモートワークが続く中でコーチングが課題になっていることが要因ではないかと推察します。

 Udemyの導入企業様はDX文脈で採用いただきますが、実際に多くの方が学んでいるのはビジネススキルだったりする。非常に新鮮に受け止めています。


 オンラインセミナー「人材育成 for DX」は今後もさまざまな企業の実践者をお招きし、月に一回のペースで継続して皆様にデジタル人材育成の事例をご紹介してまいります。